ハンドライフルのマコちゃん

試合で感じる疑問1……試合前日〜試合開始まで



これこそが私の書きたかったことです。


初めて試合に参加する人は、もちろん誰でも素人です。

ベテランの方なら誰でも知っていることでも、初心者は知りませんよね。

私も諸先輩にいろいろとご教示いただき、試合慣れしてきました。

もちろん、会場で聞けばどなたもやさしく教えてくださるとは思いますが、はじめから知っていれば、ちょっとは余裕をもって試合に参加できますよね。

もしかしたら、点数も二・三点上がるかも……?

いくら初心者だってそのくらいは知ってるだろ?……とは言わないでくださいね。

実際に私が知らなかったことを載せています。



◎試合には何を持っていくの?

これが無ければ試合に参加できないというものがあるんです。

逆に、この6つさえ持って行けば試合には参加できます。


1.ハンドライフル

説明不要ですよね。


2.弾

これも説明不要ですよね。

ただ、マッチボックスに入れて持っていった方が良いと思いますよ。

パッと見るだけで残りの弾数がわかりますから試合時間の配分もできますし、1列が10発ずつになっていますから、1シリーズが終わった時に1列が空っぽになったことで、撃ちもらしはないな、と確認もできます。


3.所持許可証

試合に必要というよりも、銃刀法上は銃を持ち運ぶ時には所持していなければならないものですから、忘れることはないはずなんですが、たまに忘れる方がいらっしゃるらしいですよ。

忘れると怖いので、私は銃を持ち運ぶケースに、銃と一緒に入れています。


4.ライフル射手手帳

自分の試合の順番が来たら、ハンコをもらうために所持許可証とセットで出すことになりますよ。

試合の前に受付へ提出する場合もあります。


5.日本ライフル射撃協会の会員証

ライフル射手手帳をビニールのカバー付きで買われた方は、そのカバーに挟んでおきましょう。名刺サイズの紙が1枚ですから。

以前は試合に持っていく必要は無かったのですが、競技運営に関する国内規程ルール6.4.10.2で「競技会に参加する射手は、会員証、銃砲所持許可証…中略…射手手帳を持参しなければならない」と決められたからなんですよ。


6.黒のボールペン(電子標的使用の場合は不要です)

標的をもらったら、その20枚なり30枚なりの標的すべてに記入しなければならない事項があります。ボールペンの一本や二本、優しい人に借りられますけど、「忘れ物しちゃったー」っていう精神的なダメージの方が大きいのでは?

これも銃ケースに入れておいてはいかがでしょうか?

(でも、最近は電子標的が主流になってきましたので、そもそも紙標的を使わない試合の方が多いですね)



◎その他に、あったら便利なものは?

上の六つと違って、無くても試合には参加できますが、あると便利なものもご紹介しますね。

ただ、あくまでも「私の場合は」、という但し書き付きですけれど。



1.スポーツ飲料

ポカリスエットとか、アクエリアスとかいろいろありますよね?もちろんお好みでお茶とか、ジュースでも。射場によっては現地調達できますね。

試合の途中で少しずつ何度か飲みます。抵抗あります?大丈夫、飲んでも良いんです。特に夏場は必須ですよね。


2.標的を見るためのスコープ

射撃用品メーカーやケンコーやビクセンなどの光学機メーカーから出ている「フィールドスコープ」と呼ばれるものですね。

小さい望遠鏡みたいなものです。「双眼鏡の覗く筒が一本分」、そんな説明で想像つきますでしょうか?もちろん必須ではありませんよ。

標的までの距離は10mですから、肉眼で着弾を確認することはできません。そこでこのフィールドスコープがあれば、一発ごとに標的を手元に戻して確認する必要がありません。

撃ってしまった弾痕はフィールドスコープを覗いても変わるわけではありませんから、毎回覗く必要はありません。ただ、試射の段階では、どんな感じで当たっているのか気になりますよね。試射で数発撃った後に集弾の具合を見て、場合によってはサイトの調整をすることもあります。「ちょっと左に固まっているから、サイトをあと2クリックしておこう」とかですね。また、ハンドライフルでは1枚の標的に2発ずつの撃ちこみですから、「あれ?これって2発目だったかな?」となった場合にも、マッチボックスの中の弾を数えればわかるのですが、フィールドスコープを覗いて1発目の弾痕があるか無いかを確認すれば一発です。

……ルール変更のため、10m競技であるハンドライフルやエアピストルの試合では使えなくなりました。



3.試合要項

所属支部から送られてきた(あるいは自分で日本ライフル射撃協会・地方ライフル射撃協会のサイトからダウンロードした)、試合の案内状ですよ。

下三分の一くらいが、切り取って申し込み用紙として使うようになっていたりもします(最近はメールやWEBサイトからの申し込みが主流になっていますけれども)。

心配性の私は、電車に乗ってから「ホントに今日で間違いなかったよなー」と試合日時の確認をしています。

同じ大会、たとえば「第XX回東京都春季普及大会ハンドライフル部門」となっていても、所属支部が文京区・荒川区・板橋区は15日(日)、中央区・港区・北区が22日(日)となっていたりすることもあるんですよ。

あと、試合開始時刻に遅れそうになった時も、その用紙には射撃場直通の電話番号が載っていることもありますから、早めに連絡すれば、場合によっては次の射群にずらしてくれることもありますしね。

試合当日会場に着いてから「あなたはエントリーされていませんよ」って言われても、用紙下半分が申し込み用紙になっている場合は、「ホラ、見てください。切り取ってあるでしょ?申し込んでいますよ」と言ったら、「では最後の射座に入れときますね」ということもあります。(私の体験した実話です)



4.寒い日には、使い捨てカイロ

完璧に室内の冷暖房完備の射場では必要ないのですが、半屋外の射場の場合、もろに気候の影響を受けます。暑ければ脱げばよいのですが、寒い日にはたまりません。

そこで使い捨てカイロの登場です。小さくて裏側がシールになっているタイプが便利ですよ。両膝、肩、首などに分散して貼れますからね。



5.腕に自信のある人は、賞状入れ

当日の最後には表彰式があります。その大会によって優勝から3位までとか8位までの人は表彰状がもらえます。さて、そのもらった表彰状をどうやって持って帰りましょうか?

自家用車で会場まで行った人は問題ないでしょうが、電車利用の人の場合はどうでしょう?銃ケースには入らないか、入ってもヨレヨレになってしまいます。

銃ケースがA4サイズが入るくらい大きな人は、ただのクリアファイルだけでも良いですから銃ケースに入れておくと良いですよ。



7.時計、またはストップウォッチ

体内時計に自信のある人でない限り、特に私のように撃つのが遅い人は、まず必要だと思います。

腕時計でも、小さな置時計でも、なんでも良いです。ストップウォッチでも、タイマーでもOKです。ただ、タイマーの場合は、試合時間の1時間15分なり1時間45分まで計れるものにしましょうね。キッチンタイマーの中には60分までしかカウントしてくれないものもありますから。

調子が悪くて、銃を構えたりおろしたりする回数が多い日は、特に時間との戦いになりますから。


7.輪ゴムを二・三本

普通の輪ゴムです。あの、茶色の。

「実際の試合の流れ」のところで説明していますけれども、撃ち終わった標的は10発分=5枚ずつ(エアピストルの大きな大会は一枚に一発なので10枚ずつ)輪ゴムで止めなければなりません。主催者から渡される輪ゴムは、ピッタリの数だけです。落としたり、風で飛んでいってしまうこともあります。そうなったら輪ゴム無しでバラバラの標的を手渡しすれば良いだけなんですけれども、ホラ、それでなくても試合で緊張しているのに、これ以上精神的な負担は無い方が良いでしょう?

これも、最近は電子標的が主流になりつつありますので、不要なことが多くなりました。



◎標的は持っていくの?

初めての試合では悩みました。試合を主催する協会にメールで問い合わせをしたほどです。

でも、考えてみれば当然ですよね。各人で用意したら、おうちで10点に穴を開けていくことだってできますものね。

だから、当日は持っていかなくてもいいんです。受付時に主催者から渡されるものを使います。

これも、試合要綱に「標的は電子標的を使用」と書いてあれば、もちろん不要です。
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